城下町の銘酒「月山」
難攻不落と言われた戦国の名城、月山富田城。
足立美術館からほど近い、清流と美しい田園風景の中を進むとかつて出雲の中心地であった風光明媚な城下町、広瀬の街並みが当時の面影を残しています。
戦国時代にその年の一番良い仕上がりの酒をこの土地の象徴である月山と名付け、一番樽としてお殿様へ献上していた歴史背景になぞらえて、銘名されたのが寛保3年(1743年)創業の吉田酒造『月山』です。
安来の方とお話をすると、このふたつの月山をとても誇りに思っているのが伝わってきます。
月山の煙突にある丸安の文字は『安屋坂店(やすやさかみせ)』として酒造りをはじめた名残で、旧家の意思も受け継いでいる証。
近年整備された城跡の月山は本丸のあった場所まで足を運ぶことができ、登山の途中からも広瀬の町と、この月山の煙突が見渡せます。
銘酒には名水あり
中海に注ぐ一級河川の飯梨川の中流域にあるのが安来市広瀬町です。
月山に使われている仕込み水は、代々広瀬藩主が愛し茶人としても有名な松江藩主松平不昧公が「最高の水」と重用していた名水『お茶の水』が使用されています。
日本一やわらかい水ともいえる硬度0.3の超軟水。
一般的には酵母菌の繁殖が活発になる硬水のほうが酒造りに向いているとされているので、この超軟水で仕込む日本酒は杜氏の酒造りへの信念と高い技術の賜物です。
暑くなる季節におすすめの『 月山 涼夏 純米吟醸 』
【 夏を涼しく快適に過ごすためのお酒 】がコンセプト。
すっきりした甘さで爽やかな味わいは、まだ夏の入り口の蒸し暑い夜だったり、汗ばんでカラカラになった身体にキンキンに冷やした涼夏を流し込んだ時の幸福感…最高です!
ただ一つ困ったことは4月下旬に出荷が始まるので、夏本番までに飲み切っちゃうことですかね…
季節限定の涼夏は心待ちにしているファンも多く、夏本番にはお店にもないかもしれませんので、お求めの際はお早めに!
進化を続ける酒蔵
月山にはこのほか食前から食後までコース料理の一品一品に合わせて楽しめるような様々な個性の日本酒や、「これが日本酒?」とイメージをガラリと変えてしまう日本酒があって、とにかく楽しい!
今回涼夏と一緒に購入したのは『 月山 特別純米無濾過生原酒 』…美味しそうな言葉しか並んでないですね♡
爽やかな香りと舌に残る酸味が心地よく、軽快な飲み口ながら、原酒なので少しアルコール度数が高めということもあり、涼夏とは逆に冷やしすぎず少しずつ味わいたい一本。
現代の名工に選ばれた若き杜氏の月山への情熱、それとともに消費者の口に含む瞬間の品質やフレッシュさにもこだわり、古き良きやり方だけでは乗り越えられない気候変動といった壁も、酒蔵の設備や工程を惜しみなくヴァージョンアップさせ先を見通し進化していく吉田酒造。
現状よりももっともっと高みを目指す姿勢が地元の方はもちろん、新しい日本酒ファンの心をも掴むのだと思います。
去年から発売された季節限定の『 春酒 』『 新緑 』はラベルが可愛らしく、ついついTシャツに貼ってしまいました♪
出雲のねえさんイチオシの蔵グッズ
吉田酒造さんはオリジナルのポロシャツも販売されていているので、そちらも是非どうぞ♪
肌触りの良い生地で前後に月山のロゴ入りで緑・ピンク・紺の三色あります。
襟があると首元の日焼け防止にもなってアウトドアやスポーツにもおすすめですよ♡
- 住所
- 住所
- 島根県安来市広瀬町広瀬 1216
- 定休日
- 定休日
- 日・祝日(夏季は土曜休)
- 電話番号
- 電話番号
- 0854-32-2258
- 公式サイト
- 公式サイト
- https://e-gassan.com/
- 駐車場
- 駐車場
- なし