山陰の耶馬溪こと「立久恵峡」へ
九州の耶馬渓谷に似ていることから、「山陰の耶馬溪」といわれることもある出雲市の絶景スポットのひとつ「立久恵峡」。
少し紅葉の時期には早かったのですが、このたび行って来ました。
絶景というからにはどんな奥地や秘境にあるのかと思うかもしれませんが、出雲市駅から車で30分もかかりません。現在は島根県立の自然公園になっています。
マイナスイオンを大いに浴びながら、散策してきた様子をお届けします。
周遊ルートについて
キャンプ場「わかあゆの里」をスタート地点にすると、周遊路は2パターンあります。
①国道184号側を川の上流に向けて歩くコース
②「酔さん橋」を渡るコース ・・・今回私たちはこちらを歩きました。
「酔さん橋」を渡るコースは、「立久恵山霊光寺」や「五百羅漢・千体仏」など見所がたくさんあります。真ん中あたりには「浮嵐橋(ふらんきょう)」があり、「不老橋」を渡って国道側に出るようにしました。
初めて訪れたこともあり、写真を撮りながら歩いたので周りきるのに1時間半くらいかかりました(さくさく歩けば1時間以内で周れるでしょう)。
真ん中にある「浮嵐橋」ももちろん渡りましたよ、渡ってまた戻りましたけど。
不老橋から国道側を歩くコースは、屹立する岩石群がよく見えました。
わかあゆの里の管理棟で散策マップをもらえますが、そこには岩たちに名前が付いているのが分かります。少し見る角度が変わるだけで随分と印象が変わります。
たぶん「烏帽子岩」だと思うのですが、見上げる位置によってはものすごく先端が尖った岩に見えました。勝手に「これは〔削りすぎた鉛筆岩〕だな」と名前を変える遊びをしたりしました。
吊り橋は渡る楽しみ、撮る楽しみ
浮嵐橋は橋の端にあるプレートに長さ57mと書かれてありました。不老橋も同じくらいだと感じました。どちらも木製の橋板で前日が雨だったせいか、少々滑りやすかったです。
渡る楽しみはフワフワとした揺れ感と、真下を流れる神戸川の穏やかな流れを見ること。撮る楽しみは渡った橋を被写体に絶景とともにカメラにおさめること。
川面に映る吊り橋も素敵です。たまたま水量の少ない日だったのか、鴨も優雅に泳いでいました。ちなみに浮嵐橋の岩山側にはトイレがあります。
五百羅漢には圧巻
石見銀山にも五百羅漢を祀った寺がありますが、ここの五百羅漢は悪い意味ではなく異様な雰囲気を醸し出しています。その場所に近づいて何体かの羅漢様に気付き、さらに近づいて、思わず「うわー、すごいな」と声が出ました。
誰かの指示の下に整然と並べられているのではなく、誰かがふいに置いた一体の羅漢様に吸い寄せられるように集まってきたという感じで佇んでいます。草や苔に埋もれている羅漢様もいて、逆に長い時の流れを意識せずにはいられません。奇界遺産で有名な写真家の佐藤健寿さんが撮影していそうな景観です。
歩きやすい靴で行きましょう
前述の吊り橋もそうですが、石段で苔むしているところや、道幅の狭くなっている場所もありました。できれば滑りにくく、底のしっかりした靴で行くのがいいでしょう。
また、至るところにベンチがありましたが表面が少々汚れていたりするものもあり、気になる方は小さめのレジャーシートなどがあると座りやすいかと思います。
また、わかあゆの里には自動販売機がありましたが、周遊路にはありません。飲み物は持ち歩いた方がいいですね。
本日のオモシロ写真はこちら
面白いなんて言ったら失礼かもしれませんが、自分からパワースポットって言ってしまうなんて。しかもパワーが強すぎて、看板までまっすぐいられないほど!?
看板の奥には、お地蔵さまがたくさんいらっしゃいました。確かに!! パワースポット!!
ちなみに全国的にパワースポットで有名な須佐神社は、この立久恵峡から車で10分弱です。
アクセスについて
立久恵峡は出雲市乙立町にあります。
<バスで行く場合>
出雲市駅から路線バスが出ています。
路線バスの詳細はこちらをご覧ください。
<車で行く場合>
国道184号線沿いにあるのですが、道が細いため行く方向に、それぞれ一通車道になっています。ご注意を。
駐車場は2か所ありますが、わかあゆの里の方が台数も多いため、こちらに停めるのがおすすめです。
■わかあゆの里(キャンプ場や多目的広場がある屋外施設)・・・70台分
■八光園(温泉旅館)・・・10台ほど
- 住所
- 住所
- 島根県出雲市乙立町
- 電話番号
- 電話番号
- 0853-45-0102(立久恵峡わかあゆの里)
- 駐車場
- 駐車場
- あり