全国でここだけの「金持神社」と、レトロな「レストランもり」
黄金にも勝る黒金「 鉄 」の産地「 金持 」
鳥取県日野郡日野町金持(かもち)。
「金持」という縁起の良い地名は、全国でここだけ。
全国に八万社ある神社でも一社しかない、縁起のよい名前の「 金持神社 」。
金持神社があるこの地は昔人が「黄金にも勝る」と大切にした鉄の産地で、古代文化「 製鉄 」の名残りなのだそう。
「伯耆誌」には金持村には3つの鉄山があったと書かれており、これらの鉄山を持つ村という意味で古くから「かなもち」と呼ばれ「金持」となり、それが略され「かもち」と呼ばれるようになったと伝えられています。
主祭神の天之常立命(アメノトコタチノミコト)は天と地との軸のごとく天地を保ち給う神様。また、金(鉄)を持つ村と言われるように金に関係あることから、商売繁盛や金運、開運を求めて全国から多くの参拝者が訪れています。
1月初旬に参拝しましたが、畑や田んぼにはまだ雪が残っていて、空気もひんやりしていました。
山の木々から立ち込める雲が幻想的です。
国道181号線沿いにある駐車場から参道へ向かいます。
手水舎でお清めをしたら石段を登っていきます。
少し前まで雨が降っていたせいなのか、空気が澄んですがすがしい参道。
石段は急勾配で段差や奥行きも違うので、昇り降りには注意が必要です。
鳥居の手前に車で通行可能な迂回路もあるので、階段の昇り降りが大変な方はこちらからどうぞ。
太ももが少しプルプルしてきたころに拝殿に到着。
参拝したら左側から社務所へ向かいますが、拝殿の中には指画という、筆を使わず指や手の甲、爪で描かれた指画作家の濱田珠鳳先生作『 龍神の図 』と、日本画家の三枝美津子先生作『野菊』『長寿桜』の絵が奉納展示されていて、拝殿左側の窓から拝観できるようになっています。
龍神の雄々しい姿や、柔らかく幻想的な菊や桜の絵は一見の価値ありです。
拝殿の周りも、雲の切れ間から注ぐお日様の光や石垣に生える苔やシダで美しく、拝殿の縁葛や縁束に所狭しと納められた絵馬も圧巻です。
社務所にもご利益を求めてたくさんの参拝者が。
今回はお財布用の御守りを授与していただき、可愛いおみくじと一緒に持ち帰りました♡
実は、次の日に早速ご利益があってビックリ!!
立ち寄ってほしいレトロなレストラン♪
金持神社を参拝した後は、向かう途中で気になっていた「 レストランもり 」へ行ってみることに。
中から見る階段はビビットなカラーでおしゃれ!
創業47年目を迎える店内はレトロで趣があります。
お座敷もあるので小さなお子様がいても安心。
「 金持神社たたらどんぶり 」は、大山どり柚子胡椒あんかけ天丼。
小判の形のおせんべいにも金持神社と御神文が。
天ぷらも白身魚みたいに柔らかくて、サッパリとした味わい。
胡椒は控えめなので小さいお子様にも食べやすいと思います。
柚子胡椒のあんがご飯によく合って美味しかったです♪
あっ!
食べ終わっても「 金持神社 」!
1日10食限定の「 たたらんち 」も気になるところ。
リピートしたいレストランなので、次に来たときは頼んでみようと思います。
自然豊かで魅力いっぱいの日野町
2階の窓からは水鳥がくつろぐ日野川が見え、川にかかる鉄橋には時折JR伯備線の電車が通り過ぎていきます。
雪が残る川辺に時々差し込む日差しも美しく、同じ山陰に住んでいても、ここ日野町だけの景色を楽しめ、待ち時間も短く感じました。
鳥取県と日野町の鳥に指定されているオシドリは、11月~3月中旬にかけて観察できるそう。
平成初期に姿を見せるのは30羽ほどだったそうですが、日野町の皆さんの環境保護や餌やりなどの努力で現在は約1,000羽ものオシドリが飛来するようになったそうです。
足を運べば運ぶほど魅力がたっぷりの日野町!
日野川や奥大山の山並みも美しく、何度でも遊びに来たくなるところです♪
- 住所
- 住所
- 鳥取県日野郡日野町金持
- 電話番号
- 電話番号
- 0859-72-0481
- 公式サイト
- 公式サイト
- https://www.kamochijinja.jp
- 駐車場
- 駐車場
- あり30台程度
- 住所
- 住所
- 鳥取県日野郡日野町根雨378-2
- 営業時間
- 営業時間
- 09:30 ~ 21:30
- 定休日
- 定休日
- 不定休
- 電話番号
- 電話番号
- 0859-72-0463
- 駐車場
- 駐車場
- あり(6台程度)