
手仕事の味と人の温もり。玉造の隠れ家食堂『ほっこり食堂 繋がる根』
玉造温泉街をそぞろ歩きしていると、静かな川沿いにひっそりと佇む一軒の食堂が目に止まります。
その名は 『ほっこり食堂 繋がる根』。
扉を開けると、あたたかな灯りと木の風合いに迎えられます。
店主の平山さんの優しい笑顔と「いらっしゃいませ」の声に吸い寄せられるように、ひっきりなしにお客さんが来ていました。
人と人、地域をつなぐ“根”のような場所

繋がる根は「地産地消、できる限り無農薬野菜使用、無添加、手作りのお店」。
2026年の1月で10周年を迎えるそうです。
手間を惜しまない丁寧な料理が、訪れる人の心と体をそっと満たしてくれます。



この日は月に一度の『小さなおやつ工房ここから』さんとのコラボランチの日。
焼き菓子販売もしておられました。


今回はこちらのコラボランチを注文しました。
普段は日替わり定食やカレーなど、いずれもこだわりのメニューを提供されています。
体にしみわたる、ほっこりごはん

木の温もりが残るテーブルに運ばれてきたのは、色とりどりの小鉢が並ぶ定食。
野菜をたっぷり使ったおかずは優しいながらも技の光る味付けで、ひと口食べるたびに素材の香りがふわりと広がります。
メイン料理は素朴ながらもしっかりと滋味深く、添えられた副菜やスープもひとつひとつ手作りの温かさが感じられ、思わず頬がほころびます。
また、お料理は玉造にある窯元“湯町窯”や出雲の“出西窯”などの器に綺麗に盛り付けられています。 店主の平山さんは、「地元の器を知ってもらうきっかけにもなれたらいいな」と言う思いで器選びをされているとのこと。
また、食材も地元のものを使うよう心がけておられるそうです。
老若男女に大人気のお豆腐ドーナツ

食後のお楽しみは、ふんわり軽やかなお豆腐ドーナツ。
外はほんのりカリッと、中はお豆腐ならではのしっとり感があり、やさしい甘さが口いっぱいに広がります。
まるで子どものころに食べたおやつのような安心感がありました。
プレーン、きなこ、シナモンなど、好みの味を選べるのも嬉しいポイント。


ドーナツと聞くと重たいイメージがありますが、ここのドーナツはもっちりしていながらふんわりとしていて、食後にもペロリと食べられてしまいます。
テイクアウトもできるので、近くの学校に通う学生がふらりと買いに来て、川沿いで頬張っていました。
また、おすすめしたいのが手作りドリンク。
今回いただいたこちらの梅ソーダは、果肉が残る手作りの梅ジャムがたっぷりと入っています。


木漏れ日の下でキラキラ光る、美味しいソーダとドーナツ。
私がいただいている間に、店内にいた4人グループのお客さんも釣られて注文しておられました。
やさしい味と時間に出会える食堂

食材を慈しむように作られた料理と、穏やかな時間が流れる店内。
ここで過ごすひとときは、まるで旅先で出会った小さな“帰る場所”のようでした。
平山さんの人柄に惹かれ、様々な人が根のように繋がっていく場所。
またこの景色と味に会いに、ふらりと立ち寄りたくなる――そんな食堂です。

- 住所
- 住所
- 島根県松江市玉湯町玉造1221-8
- 営業時間
- 営業時間
- 10:45〜18:00
- 定休日
- 定休日
- 不定期営業(詳しい営業日は公式インスタグラムにて要チェック)
- 電話番号
- 電話番号
- 050-3555-1119
- 公式サイト
- 公式サイト
- https://www.instagram.com/tsunagarune/
- 駐車場
- 駐車場
- 2台程度