山陰まんなか観光局

ココビトの綴り
山陰まんなかアンバサダーが綴る 届けたいココへの思い
San`in Mannaka Tourism Bureau presents [COCOBITO no TSUDURI]
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天空の要塞とも言われるクロム鉱山「若松鉱山」

鳥取県日南町には、クロム鉱石の産出量が日本一だった「若松鉱山」が当時のままの姿で残っています。
そのスケール感や独特な景観から、近代産業の専門家や廃墟ファンなど全国から注目を浴びています。

普段は立ち入り禁止ですが、今回、事前に予約を入れてガイドさんと一緒に見学してきました!
若松鉱山の歴史など知らなかった私でも、当時の様子を感じ取れる形跡とガイドさんの説明のおかげで、とても面白く貴重な体験をさせてもらいました!
若松鉱山の横にある川や滝などの景色も見応えがあり、普段は入ることができないので秘境感満載でした!

車を駐めてしばらく歩くと若松鉱山が見えてきます。
当時、電力は中国電力から供給されていたそうで、この写真の設備はその電力を変圧する役割を担っていたといいます。
さらに鉱山の最上部へと足を運ぶ途中、大きな扉で遮られた資材運搬用の坑道があります。中を覗くとレールは現存しますが、荒廃が激しくこれ以上先へ進むのは難しそうでした。
鍛冶屋さんの工作場兼休憩所。工場内には当時使用されていた工具や資材が残されていました。鍛冶屋さんが当時読んでいたであろう雑誌等も残されていてその時代の風潮を感じました。
削岩機に使用される圧縮空気を作りだす機械。古いのと新しいのとどちらも残されていました。こちらの写真は古い方。
使用済みダイナマイトの箱。
当時は選鉱場として使われていましたが、役目を終えて選鉱場内に新たに室を設けて舞茸を栽培していたこともあったそうです。
ここはトロッコのレールがしっかり残されてました。レールの左右には物置部屋があります。
若松鉱山の中央付近に位置する事務所。
事務所内に入るとクロムの等級基準を示すサンプルが置かれていました。
事務所内には会議机や図面等が置かれていました。
掘り出された鉱石はトロッコに積まれて選鉱場まで運び出されます。昔は全て手作業で鉱石を選別していましたが、後にはこちらの全量クラッシャーで鉱石を小さく砕いて機械により選鉱されていたそう。
各工程を経てクロムを抽出していきます。
選別された鉱石(精鉱)はこちらの比重選鉱機「ハルツジッガー」を利用して選別されます。10、11と書かれたこちらの顔みたいな機械は若松鉱山のキャラクターにもなっていて、ハルツジッガー略してハルジくんと呼ばれています。
クロム鉱山から見える景色は、天空の要塞と言われるわけはこれか! と納得するほどの景色でした。


工場や機械が現存する鉱山跡は日本全国の中でも珍しいのですが、若松鉱山も現在は荒廃が進み、立ち入れない場所や今にも崩壊しそうな場所もあります。地域住民や公共機関等は若松鉱山を後世に残したい貴重な施設として、管理していきたいとのことでした。

紹介しきれなかったところがたくさんあるので、ぜひ自分の目で貴重なクロム鉱山を確かめてみてください♩

※普段は立ち入り禁止で、見学には許可が必要なのでご注意です!

若松鉱山
鳥取県日野郡日南町湯河
予約制
0859-82-1715
※データ・写真など上記情報は記事作成時点のものです。
※臨時休業や営業時間の変更の可能性がありますので、お出かけの際は、最新情報はお店の公式HPや公式SNS、直接店舗にお電話ご確認ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、施設へお出かけの際は、鳥取県・島根県や各自治体が発表する最新情報、要請などをご確認のうえ、手洗いやマスクの着用、人と人との距離の確保など基本的な感染防止対策(新しい旅のエチケット)を徹底していただくようお願いします。
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地元大好きです。 子どもと一緒に山陰を巡っています。 山陰の魅力をもっとみなさんに知ってもらいたいです。
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