知らないはずの懐かしさに浸る「米子市立山陰歴史館」
時代は令和となりましたが、昭和や大正を彷彿とさせるレトロな建物やグッズの人気には根強いものがあります。そんなレトロファンにぜひ足を運んでいただきたいのが、現在は資料館として使われている米子市の旧庁舎です。
今回は“レトロ”を通り越した“ホンモノ”を見ることができる「米子市立山陰歴史館」をご紹介いたします。
米子市の有形文化財
米子市立山陰歴史館は昭和5年(1930)に建築され、市役所として活用されてきた赤レンガが特徴的な洋館で、昭和52年(1977)に市の有形文化財に指定された。新庁舎が完成してからは、米子市や周辺地域の歴史や文化の資料館として活用されている。
明治から昭和にかけての人々の暮らしの様子、米子城や鉄道の歴史を、たくさんの展示物を通して知ることができる。
交通の要、鉄道の歴史
受付を済ませて階段を上がると、2階フロアすべてが展示場となっているが、まずは鉄道からご紹介。
古くから人々の交通に欠かせないのが鉄道、ここでは米子市及び周辺地域における鉄道の歴史を知ることができる。開通当時の写真や時刻表、駅や車両に実際に使われていた看板や銘板、駅の模型等がずらりと展示されている。
また、地元の鉄道写真愛好家によって撮影された写真も展示してあるので、鉄道ファンにとっても行く価値がある。
多種多様な道具に支えられた人々の暮らし
続いて人々の暮らしに関する展示を観てみる。
明治から昭和にかけては急速に近代化が進み、画期的な道具がたくさん登場する。例えばアイロン、今では家庭用100V電源を使用した物が定番となっているが、この“定番”にたどり着くまでに炭火式やガス式といった様々な方式の物が発明され、流行と淘汰が繰り返されてきた。
ここでは現代のアイテムの原型となっている物や、農業器具、日用品が展示されている。
レトロ好きにはたまらない?
展示物の中には家電品も沢山あるので、レトロなグッズが好きな方も楽しむことができる。冷蔵庫や洗濯機といった生活家電から、ラジオやカラーテレビ、ステレオ等のオーディオ機器が展示されている。昔の品物はほぼ手作業により製造されており、その精鍛な造形をじっくり見ることができる。
懐かしの教室
思い出の代名詞とも言える学校。ここでは明治から昭和に生きた人々が思い出を刻んだ、教室の雰囲気を体験することができる。黒板、教科書、ストーブなどが当時の姿のまま展示されている。
机には使われていた学校名が記載してあるので、あ、これ私が使っていた机だ!という発見があるかもしれない…。
米子城の歴史
今では石垣だけとなり、城跡として展望台や観光名所となっている米子城。
ここでは米子城にゆかりのある人物の紹介、遺留品の展示、年表がまとめられており、米子城の歴史について時系列を追いながら深く知ることができる。
鉄道グッズや御城印が買えるショップコーナー
受付前のショップ。特急やくもに関するアイテムなどの鉄道グッズが並び、米子城の御城印も販売されている。
常設展は入場無料
いかがでしたでしょうか、今回は米子市にある米子市立山陰歴史館をご紹介いたしました。
これら常設展は入場が無料となっており、期間ごとに企画展等が開催されています。
自分がそこにいたはずもないのに、どこか懐かしい気持ちになれるスポットで、米子市をはじめとした山陰の文化の移り変わりや、人々の生活の変化を知ることができるのでぜひ行ってみてください。
- 住所
- 住所
- 鳥取県米子市中町20番地
- 営業時間
- 営業時間
- 9:30~18:00(入館は17:30まで)
- 定休日
- 定休日
- 火曜日、祝日の翌日、年末年始
- 電話番号
- 電話番号
- 0859-22-7161
- 公式サイト
- 公式サイト
- http://www.yonagobunka.net/rekishi/
- 駐車場
- 駐車場
- あり(米子市役所有料駐車場を利用すると2時間無料)