
昔ながらの町並みが残るエモい鷺浦散歩
出雲大社から峠を越えたすぐ先に、手付かずなままの町並みが残る鷺浦があります。
かつては、北前船や大阪商船の寄港地として…。また、近くで採掘された銅・石膏で栄えた時代もあり、海と山の自然が豊かなエリアでした。現在は、ただ静かな町並みが残るノスタルジックな雰囲気を醸し出す貴重な地区となっています。
今回は「『何もない』が逆に『エモい』」をテーマに紹介します。

鷺浦は小さな漁村なのでメインストリートは一本。売店やコンビニはなく、古い家屋が軒を連ねています。出雲大社から車ですぐなのですが、観光客など皆無なので散策するだけでホッとする雰囲気が心地いいです。

大正初期から残る土蔵もあり、当時の建築装飾だった漆喰彫刻も現存しています。石見地方ではポピュラーな彫刻でしたが、それも現在では貴重なものとなりつつあります。

古い看板も所々に残されていて、レトロ好きの琴線に触れる物が多いのもたまりません。

ただの路地裏ですらフォトスポットになってしまう、訳の分からない魅力に取り憑かれながら散策する新しいスタイル…。

ノスタルジック補正なのか、なんでもない場所でもいい写真が撮れてしまいそうなメインストリート…。

そしてメインストリートの先にあるのが、昭和10年に地元の人たちが岩盤を手掘りで造ったトンネル、「鷲浦隧道」があります。町並みを覗くような風景がとても印象的で、知る人ぞ知る隠れたフォトスポットになっています。

山に囲まれているので夕日は早く沈むのですが、程よい光が差し込むので雰囲気は抜群です。

柔らかい光に包まれるように、静かに…静かに…夕日に照らされていきます…。

夕日が山に隠れると、町には一足早く静寂が訪れます…。

最後は心が揺さぶられるような、何とも言えない気持ちになる…。そんな町、鷲浦。
出雲観光の終盤にフォトウォークはいかがでしょうか?
- 住所
- 住所
- 島根県出雲市大社町鷺浦