
こだわりたい焼きここにあり ~道の駅湯の川の旅〜
湯の川温泉にほど近い、国道9号線沿いの道の駅。

屋外テントから「いらっしゃ~い!」「熱いけん、気をつけてよ~」「だんだんね~」と、温かい声が聞こえてきます。

今回は、道の駅湯の川にある「たい焼き そ~れ」さんをご紹介します。
こちらの魅力は、なんといってもこの羽根つきの四角いたい焼き。しかも大きい!


このたい焼きができあがった歴史。
~人生色々、紆余曲折あり、たい焼きやたこ焼きを作ることになった親父さん。
たい焼き作りの指導では、「生地ははみ出さないように!!」と言われていたものの、やってみると何度もはみ出てしまう(笑)。
ある時、お客様から「そのはみ出たままのやつちょうだい」と言われたそうです。
そこで、上手くできないのならそれを売りにしよう!!と、今度は思い切りはみ出すように。
これが、そ〜れの四角いたい焼きの始まりです。

生地にもこだわりが。
通常の作り方よりも卵を多く使用することで、ふんわり仕上がるそうです。

出ました!出ました!
餡をたっぷり入れるのですが、もうすでにたくさんはみ出ています(笑)

なんと!ここではみ出す生地の追加です。
もはや、わざとはみ出させようとしている!

あまりにもはみ出た端っこは、カットします。
運がいいと、オマケにこれが貰えることも。サクッとして絶品です!!

出来上がりまで、12~13分。熱々たい焼きのできあがりです。
餡にはいろんなお味があり、全制覇したくなります。
◎クリーム ◎あんこ ◎ハムマヨ ◎ベーコンチーズ ◎季節餡 があり、今の季節餡は桜餡でした。

季節餡は、四季折々で変わります。
抹茶餡や黒豆餡などなど季節に合わせて変化していくので、毎回楽しみです。
たこ焼きにも並々ならぬこだわりが。

たこ焼きを作り始めるにあたり、大阪のたこ焼き屋さんを何件も巡られました。
そこで「変わったソースなどで味をごまかすようなことはしたくない。生地にこだわって、シンプルな本物のたこ焼きを食べてほしい」と感じたそうです。
生地には、キャベツ・玉ねぎ・青ネギ・天かす・山芋など厳選した素材を使って、具沢山に焼き上げています。生地の味付けにもこだわり、企業秘密の出汁を使用。タコもホントに大きい。

そ~れさんでは、マヨネーズはかかっていません。シンプルな味で、余計なものがなくとても美味しいです。
二人三脚で歩んだ歴史
筆者も以前からお気に入りのお店でよくお邪魔しており、親子かと思うほど息を合わせて働いておられるお二人にお話を伺うことができました。

「親父さん」と慕われている社長さんとそれを支えるスタッフさん。
二人三脚でここまで歩んでこられた歴史を聞かせてくださいました。
その中で「ここで働いてくれて、いいことばかりじゃなく、谷間も嵐も、大荒れの日もあった。でもここまでついてきてくれて、この人のお陰だわ」と私を通して感謝を伝えられる親父さん。
こだわりやお客様に対しての想いを強く持つお二人の向かう方向が一致し、10年以上この場所で続けていらっしゃいます。
物価が高騰している近年、たい焼きに卵を多く使ったり、たこ焼きの生地を具沢山にするなど、こだわればこだわるほどコストはかさみます。また、はみ出すたい焼き生地のために通常よりも多くの生地を必要とします。
「質を下げ、コストを安くしようと思えばできる。でも、来てくださるお客様は一生懸命働いて稼いだお金で買いに来てくださっている。その方達を裏切るようなことはしてはいけない」
「喜ばれるものを真面目に作っていれば、ちゃんと売れる。恥じないものを出したい」
「こうしてお店をやらせていただいて、人に生かされているんだよ」
そんなお話をお二人から伺うことができました。
お客様や出会ってきた人達への感謝、仕事をさせていただいていることへの感謝、ひいては人生への感謝のようなものを聞かせていただいた気がします。
いつも何気なく買っていたたい焼きに、こんなにも想いやこだわりが詰まっていることを初めて知りました。
道の駅湯の川には、他にも見どころがたくさん。





このように、楽しめるところがたくさんです。
フードコートもあり、「出西しょうがうどん」や「しじみご飯」など地元の食材を使ったメニューが食べられます。
ここだけでは紹介しきれませんので、ぜひ道の駅湯の川へ一度お越しください。
- 住所
- 住所
- 島根県出雲市斐川町学頭825-2
- 営業時間
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 定休日
- 不定休
- 電話番号
- 電話番号
- 0853-73-9327
- 公式サイト
- 公式サイト
- https://tokusan-hikawa.com/bin/index.cgi
- 駐車場
- 駐車場
- あり