
松江の手仕事が生まれる場所「松江和紙てまり・藍てまり」
松江城がある城下町、島根県松江市の住宅街でひっそりと作られている、『松江和紙てまり』『藍てまり』。聞き慣れない方も多いかもしれませんが、島根県の「ふるさと民芸工芸品」に指定されている立派な民芸品です。

ここで使用される材料は人間国宝である故安部栄四郎氏の「出雲民藝紙」。絹糸と藍染は松江で生繭から座繰りで引いた糸を草木染めしたものを使用し、地元にこだわり尽くした材料でひと針ひと針丁寧に作られているのが特徴です。

また、最近では夜行列車「WEST EXPRESS 銀河」に飾られているてまりも、こちらで作られた物が置かれています。

今回はそんな伝統的なてまり作りを体験してきたので、紹介したいと思います。
最初は「和紙てまり(2面まり)」2,000円コース。
丁寧に指導してもらえるので、お子さんでも安心して作れます。

ちぎり絵のように和紙を一つ一つ丁寧に貼っていきます。

コツさえ掴めば、あっという間にできちゃいます!

お次は「藍てまり」2,500円コース。

てまりは、天然木を削ったものに藍染の糸をグルグル巻きにしたものをベースに使用しているのですが、体験教室では、軸となる刺繍を施したものから選んで始めることになります。

気になる色のてまりを選んだら、あらかじめ縫ってある糸に沿って作業するだけ。
ひたすら黙々と針と糸で縫っていく作業なのですが、慣れるまで意外と難しい…
途中から要領を得たら、あとは一気に完成まで持っていくことができます。

普段、裁縫や細かい作業などは一切していなくても意外と綺麗にできるものだから不思議……。
民芸品コーナーでよく見るてまりは熟練の職人の手でしか作れないと思っていましたが、簡単な物でも1個完成したら達成感と満足感がドッと押し寄せてくるのは、手作り体験の醍醐味と言えるでしょう!
もちろん、こちらでは丁寧に作り込まれたてまりを購入することも可能です。



どれも網目が非常に細かく作り込まれていて、細部にまで神経を行き届かせて仕上げたことが伝わってきます。

松江にこだわった材料を使用し、様々なテーマで作り上げられたてまり……。作り手の思いにふれれば、誰もがその魅力に引き込まれてしまいます。
お土産や自宅用に買うもよし、松江旅行の記念に手作り体験してみるのはいかがでしょう!
- 住所
- 住所
- 島根県松江市内中原町244-4
- 営業時間
- 営業時間
- 9:30〜16:00
- 定休日
- 定休日
- 火曜日・木曜日
- 電話番号
- 電話番号
- 0852-33-7973
- 公式サイト
- 公式サイト
- https://www.washitemari.jp/
- 駐車場
- 駐車場
- あり(2台程度)