令和に残る“昭和空間”「コインレストラン コウラン」
出雲市斐川町、国道9号線沿いにある「コインレストラン コウラン」をご存じでしょうか?
ご存じだという方も見るからに怪しい建物な為、近寄り難いと思われているかもしれません。
入ってみると古い自販機などが置いてあり、レトロな雰囲気満点の無人レストランですが、実は人の温もりをたくさん感じることが出来るホットスポットです。
そんなコウランを昭和風にレタッチを加えた写真を交えてご紹介いたします。
突入してみる
ズラリと並ぶ自販機、中には30年以上稼働し続けていると思われる物も…。
奥にあるゲームコーナー、レトロなアーケードゲームやパチスロ機が設置されている。
レトロなフード自販機
やはり一番気になるのがフード系の自販機。
動いているのが不思議なくらい古そうな、自動調理型の麺類自販機や豊富なメニューが並ぶショーケース型の自販機、懐かしいカップラーメンの自販機もあり、見ているとワクワクと哀愁が入り混じった不思議な気持ちになります。
フードを購入してみる
実食してみる
レトロの正体を考えてみる
コウランで販売されている食品は同建物内にある厨房にて調理されています。
店内には人間が宣伝しない代わりの手作りのポップ、壊れかけの自販機を労わるように書かれているメモ、買ってから食べるまでの人の動線上には注意書きがたくさん貼ってあります。
そして自動販売機のギミックは精密機械ではなく人の手で調整されているものばかりです。
そうしたローテクの積み重ねによって、食べ物をお客の手に渡す1動作だけが完全自動になっています。
設備の見た目の古さは勿論、無人レストランの中に確かに感じられる人の温もりが一層のノスタルジーとレトロな気持ちにさせる正体なのかもしれません。
人の暖かさが恋しくなったなら、あえて無人レストラン コウランに行ってみるのも良いと思います。
補足 富士電機製 めん類自動調理販売機について
1975年~1995年ごろまでに全国で約3,000台が設置された。
冷蔵された麺と具に熱湯を注ぎ、自動でお湯を切るというギミックが搭載されている。
コウランに設置されている個体は改造されており、湯切りの方式が回転式から傾斜式へと変更になっているらしい。よくわからんがすごそう。
ラーメンのほかにうどんやそばにも対応している(コウランはラーメンとうどん)。
いかがだったでしょうか?
以前はお昼にワンコインで日替わりランチを食べることが出来る食堂としても営業をしていましたが、いつのころからか無人になりました。
設置されている自販機は麺類自販機の他に以前はカレーライスが自動調理される物もありましたが、故障したためか今はなくなっています。
この麺類自販機も経年と共に故障時の修理が難しくなっていることは間違いありませんので、少しでも興味のある方は早めに行かれることをお勧めいたします。
- 住所
- 住所
- 〒699-0624 島根県出雲市斐川町上直江1306−1
- 営業時間
- 営業時間
- 24時間営業
- 定休日
- 定休日
- 年中無休
- 電話番号
- 電話番号
- 0853-72-8211
- 駐車場
- 駐車場
- あり(10台程度)